[ ICT ]
(2017/10/25 05:00)
飲める文庫が登場―。NECとやなか珈琲(東京都千代田区、権藤則彦社長、03・3526・6985)は24日、人工知能(AI)を活用して、名作文学の読後感をコーヒーの味わいで再現したブレンドコーヒー「飲める文庫」を開発したと発表した。やなか珈琲の店舗で27日から11月末まで販売する。
飲める文庫はNECの「データサイエンティスト(分析官)」と、豆の風味や味わいの味覚を検査する専門職「カップテスター」が共同で仕上げた。やなか珈琲の秋葉原CHABARA店(東京都千代田区)、ルミネ北千住店(同足立区)、通販サイトなどで販売していく。
対象作品は森鴎外「舞姫」、夏目漱石「吾輩は猫である」「こころ」「三四郎」、島崎藤村「若菜集」、太宰治「人間失格」。価格は100グラムで950円(消費税込み)。6作品飲み比べセットは2340円(同)。
飲める文庫の肝となる分析モデルは、文学作品の読後感に関する1万件以上のレビュー文を苦味や飲み応えなどの味覚指標に変換して、NECのディープラーニング(深層学習)ソフトを用いて作成した。
このモデルを活用して、6点の名作文学の味覚指標をレーダーチャートにまとめ、これをレシピとして、カップテスターが6種のブレンドコーヒーを考案した。開発を担当したカップテスターは「それぞれのコーヒーの味から文学の世界がイメージできたら、素晴らしい」とコメントしている。
(2017/10/25 05:00)
電機・電子部品・情報・通信1のニュース一覧
- 京セラ、AI・ロボ活用で新組織−グループの生産効率化(17/10/25)
- フェンリル、プロバレー試合運びを分析するアプリ発売(17/10/25)
- キヤノン、通期見通しを上方修正−当期益2450億円、カメラなど回復(17/10/25)
- 名作の読後感、コーヒーで再現−NECとやなか珈琲、「飲める文庫」開発(17/10/25)
- 日本電産、通期見通しを上方修正−車載モーターなど好調(17/10/25)
- シスコシステムズ、ブロードソフトを買収−クラウド分野強化(17/10/25)
- スマホ、AIの主要基盤に−アップルCOOが見通し(17/10/25)
- アマゾン、第2本社の候補地募集に238自治体が名乗り(17/10/25)
- フィリップスの7―9月期、売上高4%増(17/10/25)
- 日立ソリューションズ、ネクスウェイに顧客管理支援サービス提供(17/10/25)