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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/2 05:00)
東北大学の大野和則准教授と濱田龍之介助教らは、災害救助犬の情動を被災者捜索中にモニタリングできる技術を開発した。犬にスーツを着せて電極で心電波形を計測し、快か不快かを判定する。判定精度は73・6%。適切なタイミングで休憩をとり、捜索中の集中力を高められると期待される。
犬に着せるだけで特定の部位に電極が触れるスーツを開発した。救助犬の胸から腹にかけて三つの電極を密着させる。解析用の心電波形の取得率が52%から82%に向上した。
この心電波形と加速度などの活動データから人工知能技術で情動を推定する。静止時や歩行時の快不快判定精度は73・6%。結果はパソコンやタブレット端末でリアルタイムに確認できる。
救助犬のハンドラーや災害指揮本部の消防隊と情報共有して休憩タイミングを調整するなど捜索の信頼性を高められる。内閣府の支援事業「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の一環で開発した。
麻布大学と奈良先端科学技術大学院大学、熊本大学、京都女子大学、日本救助犬協会との共同研究の成果。
(2017/11/2 05:00)
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