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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/7 18:00)
円安で一転増益、純利益1兆9500億円
トヨタ自動車は7日、2018年3月期連結業績予想(米国会計基準)について、本業のもうけを示す営業利益を前期比0・3%増の2兆円(従来予想1兆8500億円)に上方修正すると発表した。純利益も6・5%増の1兆9500億円(同1兆7500億円)に引き上げた。原価改善と経費抑制に加え、為替の前提を円安方向に見直したことが寄与し、減益予想から転換した。
営業利益が2兆円台を回復すれば、2年ぶりとなる。
18年3月期の売上高28兆5000億円、グループの総販売台数(ダイハツ工業、日野自動車、中国合弁を含む)1025万台は、いずれも据え置いた。
年間の為替レートの前提は、1ドル=111円(従来110円)、1ユーロ=128円(同124円)と、それぞれ円安方向に見直した。従来予想に比べ為替変動が650億円、原価改善と経費抑制が850億円、営業利益を押し上げる。
記者会見した永田理副社長は、為替効果がなければ営業利益は前期比で依然減益にとどまっていると指摘。「実力ではまだ減益で、しっかりと挽回していく」と述べ、苦戦している北米事業を中心に収益力の強化に取り組む考えを強調した。
同時に発表した17年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比8・6%増の14兆1912億円、営業利益が1・8%減の1兆965億円の増収減益だった。(時事)
(2017/11/7 18:00)