[ 政治・経済 ]

たばこ増税、1本3円案浮上 自民党内は根強い反対論

(2017/11/9 05:00)

政府・与党内で、2018年度税制改正で検討している紙巻きたばこの増税について、18年10月から数年かけて1本当たり3円引き上げる案が浮上していることが8日、分かった。19年10月の消費税率引き上げ時に実施する軽減税率導入で不足する税収の穴埋めに活用する狙いだが、自民党内では反対論が根強く、調整は難航が予想される。

紙巻きたばこにかかる税金は現在、1本当たり約12・2円。10年10月に1本3・5円引き上げており、増税が実現すれば8年ぶりとなる。3円の増税で年間数千億円規模の増収になる。

実施時期については、18年10月に1本当たり1円上げた上で、消費税率の引き上げと重なる19年10月は見送り、20年と21年に再び1円ずつ上げる案などが検討されている。

ただ、愛煙家やたばこ農家への配慮から、自民党内では増税に反対する声が多く、7日開かれた同党税制調査会の非公式幹部会合でも慎重論が相次いだ。一方で党内には「一気に3円上げるべき」といった強硬意見もあり22日から始まる党税調の会合では議論が紛糾する可能性がある。紙巻きたばこより税額が低く、近年利用が増えている「加熱式たばこ」も増税の方向で検討されており増税幅や導入時期をめぐって議論される見通しだ。

(2017/11/9 05:00)

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