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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/9 15:00)
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は8日、2030年の自動車(新車)の二酸化炭素(CO2)排出量を、21年に比べ平均で3割削減するようメーカーに求める規制案をまとめた。電気自動車(EV)などへの移行を促し、気候変動問題の対応と、規制強化でEV市場でのEU域内メーカーの競争力を高めるという「一石二鳥」の効果を狙う。
ただ規制案をめぐっては、欧州の自動車メーカーが「厳しすぎる」と反発。大手メーカーを抱えるドイツなどは慎重姿勢を示しており、今後の加盟国などとの協議は難航も予想される。
欧州委のシェフチョビッチ副委員長は「究極の目標は最もクリーンで最も競争力のある車が欧州で生産されることだ」と強調した。
EU加盟国のフランスや英国は相次いで40年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する方針を表明し、世界的なEVシフトの流れを作った。
しかし欧州委は30年時点でも、新車の少なくとも80%が、ガソリン車を含め何らかのエンジンを搭載していると分析。「削減目標達成に向けた技術を決めるのはメーカーだ」として、ガソリン車などの販売禁止やEVの生産割当制などには言及しなかった。
(2017/11/9 15:00)