【電子版】仏の有望ITスタートアップ9社が来日—投資家らに強みの技術をアピール

フランスの有望スタートアップ9社が日本、韓国、台湾を訪れる「フレンチテック・ツアー2017」

情報通信分野の仏スタートアップ9社が、13日から3日間来日する。フランス貿易投資庁の仏企業を支援するプログラム「フレンチテック・ツアー」の一環。IoT（モノのインターネット）、人工知能（AI）、フィンテックなど、各社それぞれ、強みのある技術を企業関係者や投資家にアピールし、ビジネスマッチングや人脈づくりにつなげる。

選りすぐりの顔ぶれ

来日するのはイーデバイス、グローバル・エグザム、ゴー・タッチ・ヴイアール、イヴァリュア、カーリンク、プローヴ・アンド・ラン、クァントキューブ・テクノロジー、スニプス、テンポウの9社。「選りすぐりの顔ぶれ」（フランス貿易投資庁関係者）という。

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  イーデバイスが開発したデバイス「Health GO Mini」の仕組み（出典：イーデバイスHP）

イーデバイスは患者や高齢者を遠隔モニタリングする医療機器接続デバイスメーカー。独自デバイス「Health GO Mini」は血圧計や体重計などからデータをブルートゥースで収集し、クラウドを通じて医療機関のデータベースに集約する。自宅で生活する高齢者の遠隔治療に適しているという。

クァントキューブ・テクノロジーは約40カ国から回収された50億以上のビッグデータとAIを活用し、マクロ経済指標、経済成長率、株価などをリアルタイムで分析・予測。これに基づいた金融商品を提案するサービスを開発している。フランス投資庁によると、「公式な数値に比べて数カ月前倒しで見通し予測が可能だ」。

13日にNTTデータが主催するオープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」、14日にフランス貿易投資庁－ビジネスフランス東京事務所とオレンジ・ジャパンが共催するピッチイベント「Orange Fab Asia Fall 2017 Demo Day」で、それぞれプレゼンテーションする。

仏スタートアップ9社は今後、16日から2日間、台湾・台北を訪問する。9、10の両日には韓国・ソウルを訪れた。9社については日本、韓国、台湾の市場ニーズに詳しい専門家が、ポテンシャルや技術レベルを踏まえ、ふさわしい企業を選んだ。今回のフレンチテック・ツアーはフランス貿易投資庁－ビジネスフランス東京事務所、同ソウル事務所（韓国）、同台湾事務所（台湾）が主催した。