[ 政治・経済 ]
(2017/11/11 12:00)
当局「少しでもましになるなら、何だってやる」
【ニューデリー時事】大気汚染が深刻化するインドの首都ニューデリーの行政当局は9日、自家用車の通行を13~17日の間、規制すると発表した。一部例外を除き、ナンバープレート末尾の数字が奇数なら奇数日、偶数なら偶数日に走行が認められる。車の排ガスは大気汚染の主因の一つとされる。在留邦人の生活にも影響が出そうだ。
主要紙タイムズ・オブ・インディアは「本物のガス室だ。住民は息ができない」と首都の惨状を報道。首都高官は9日、「確かにひどい。少しでもましになるなら、何だってやる」と語った。
近郊の農家の野焼きや、火力発電の排ガスなども原因で、微小粒子状物質PM2・5の濃度が日本の基準値の約28.5倍に達した地域もある。地元紙によると、視界が悪化し幹線道で多重衝突事故も発生。当局は12日まで全小学校を休校とし、粉じんが発生する建設・解体工事も禁止した。
(2017/11/11 12:00)