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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/14 05:00)
高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)は、宇宙の発展過程で消えた「反物質」の謎の解明を目指す「ベルII」の実験を2018年2月に始める。実験開始に向け、電子と陽電子を衝突させて素粒子反応を観測する測定器の中心部に設置する「ビースト装置」の最終試験が始まった。
高エネ研は茨城県つくば市に設置した次世代衝突型加速器(スーパーKEKB)で素粒子の電子と陽電子を衝突させる計画。衝突頻度を従来の「ベル実験」の40倍に高めて大量のデータを解析し、宇宙の初期に存在したはずの「反物質」が消えた理由の解明を目指す。
衝突数を増やすには衝突以外の背景データを測定し直す必要があった。このため、最終試験中のビースト装置は、この背景データを計測する。
最終試験をクリアしビースト装置が完成すれば、いよいよ測定器に設置できる。高エネ研の小林誠特別栄誉教授は「これまでの実験は理論で予測された現象の確認。ベルIIはその先を行く。つまり保証はない。だが何が出るか興味深い」と期待する。素粒子の実験が理論を超える瞬間に近づいている。
(2017/11/14 05:00)
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