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[ エレクトロニクス ]
(2017/11/15 05:00)
【浜松】浜松ホトニクスは14日、都田製作所(浜松市北区)に、車の自動運転技術などへの応用が見込まれる化合物光半導体素子を生産する第3棟(写真)を完成したと発表した。2018年4月に稼働する予定。化合物光半導体素子の生産能力は月産2000枚(2インチウエハー換算)に倍増する。投資額は43億円。新棟の完成を機に、複数の拠点に分散する前工程を集約する。自動化や最新の生産管理システムを導入し高品質、高性能な素子を高い生産性で供給する体制を整える。
化合物光半導体素子は、シリコン材料の素子では難しい赤外光領域の検出も可能。赤外光は食品や大気の分析のほかレーザー加工や医療分野などに応用されている。また赤外光を使い、人や物体までの距離や形状を3次元でとらえる技術は今後、車の自動運転システムやロボットへの搭載が期待される。
受光・発光の両素子を生産するのは世界でも珍しく、用途に応じて最適な素子を開発、製造し提案していく。
(2017/11/15 05:00)