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[ 環境・エネルギー ]
(2017/11/20 12:30)
(ブルームバーグ)ロンドン名物の赤い2階建てバスの燃料に、コーヒーの出し殻などから作られたバイオ燃料が近く利用される見通しだ。
この燃料は、ロンドンを拠点とするバイオビーンと英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルによる実証プロジェクトから供給される予定。年間6000リットルを生産する。
バイオビーンの創業者アーサー・ケイ氏は電話インタビューで「廃棄されたコーヒーの出し殻には重量で20%という高水準の油分が含まれているため、バイオ燃料の製造に非常に適している」と述べた。
食料の燃料向け利用に反対する世論が高まる中、使用済み食用油や食用ではない植物などの廃棄物を原料とするバイオ燃料製造に重点を置く企業が増えている。トウモロコシやサトウキビなどの一部の作物は自動車エンジンの燃料となるエタノールの原料として利用され、米国と南米の一部で市場が形成されている。
バイオビーンは英国全域でコスタ・コーヒーやカフェ・ネロなどが運営する数千のコーヒー店と共同でコーヒーの出し殻を集める。ケイ氏によると、英国で出るのは年間50万トン。
コーヒーの出し殻はケンブリッジシャー州にあるバイオビーンの工場でバイオ燃料に転換され、ディーゼル燃料と混合される。混合率は20%。その後、ロンドンのバスが燃料を補給するタンク向けに出荷される予定だ。
(2017/11/20 12:30)