【電子版】東芝、「サザエさん」スポンサー降板へ 来年3月末

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  白物家電事業をすでに中国・美的集団に売却していることから宣伝効果が薄れたと判断した

「日曜劇場」やNYタイムズスクエアも終了

　経営再建中の東芝は22日までに、国民的アニメ「サザエさん」の番組スポンサーを降板することを決めた。来年3月末に満了するスポンサー契約を更新せず、1969年10月の放送開始から約48年間提供してきたCMを打ち切る。「下町ロケット」など名作ドラマを生んだ「日曜劇場」のスポンサーも降板。米ニューヨークの繁華街「タイムズスクエア」のビル広告も来年前半に取りやめる。

　東芝は米原発事業の巨額損失で経営が揺らぎ、事業改革や経費削減を進めており、CMやビル広告の見直しはその一環。白物家電事業は既に中国資本に売却され、テレビ事業の売却も決まっている。一般消費者への宣伝効果を意識して、サザエさんのスポンサーを続ける意義も薄れた。

　タイムズスクエアに掲げたビル広告は、新年のカウントダウンの際にテレビ中継などで大きく映され、東芝の知名度向上に貢献してきた。（時事）