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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/23 05:00)
慶応義塾大学理工学部の牛場潤一准教授らは、脳からの電気信号に基づいて患者の装具を連動するシステム「ブレイン・マシン・インターフェース」(BMI)などを用いる総合的なリハビリ治療の研究を始めた。6日開院の湘南慶育病院のリハビリステーションで、脳卒中の後遺症で片まひのある患者を対象に実施する。これまでの研究で被験者の7割で脳の活性パターンの改善効果があった。パナソニックと共同で製品化を進め、2―3年後の実用化を目指す。
脳は電気信号によって体の筋肉を動かすように命令しているが、脳に損傷を受けた患者では脳の活動が不十分のため、体を思うように動かせない。
活用するBMIは、死んだ脳細胞の周辺にある生き残った細胞の脳活動を読み取り、筋肉への電気刺激を加えたり、電動装具で運動を補助するシステム。こうしたリハビリを繰り返すことで、脳機能の回復を図る。
重度まひの患者...
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(2017/11/23 05:00)
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