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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/23 05:00)
【名古屋】名古屋工業大学の渡辺義見教授らは、アルミニウム鋳造時の強度向上に用いる「結晶粒微細化剤」に含まれる異質核粒子の割合を、従来比4倍以上高める技術を開発した。アルミとの整合性がよいアルミ鉄チタン系の異質核粒子の含有率を高め、アルミ鋳造組織の微細化能力を確認した。微細化剤の使用量低減のほか、アルミ鋳造のコスト削減につながる。
開発した微細化剤は、異質核粒子の体積分率が高く、微細化剤の添加量を減少させても多量の異質核粒子を添加できる。微細化剤の生産プラントを真壁技研(仙台市宮城野区)と共同で開発した。月産200キログラムで生産する方針。
今後は異質核粒子の均一分散性を高めることで体積分率をより高めた微細化剤と、低コストの製造技術開発を目指す。
(2017/11/23 05:00)