[ 政治・経済 ]
(2017/12/1 11:00)
【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は30日、政府高官の話として、ティラーソン国務長官の数週間以内の更迭をトランプ政権が検討していると報じた。後任にはポンペオ中央情報局(CIA)長官を充てる見通しという。北朝鮮の核・ミサイル問題など重要な外交課題を抱える国務長官を交代させれば、米国の対外政策に影響を及ぼす恐れもある。
ティラーソン氏は、イラン核合意やカタール断交問題をめぐり、トランプ大統領と対立。さらに米メディアが10月、ティラーソン氏がトランプ氏を「能無し」と呼んだと報じ、確執が深まっていた。ニューヨーク・タイムズによると、トランプ氏が更迭を最終決定したかどうかはまだ明らかではない。
ポンペオ氏の後任には、トランプ氏に近い共和党のコットン上院議員の指名が検討されていると同紙は報じている。
ティラーソン氏は石油大手エクソンモービル会長から転じ、2月1日に国務長官に就任。外交や行政の経験がないことが懸念されていた。トランプ氏は、ティラーソン氏が北朝鮮との交渉を模索していることを「時間の無駄」と批判したり、「もう少しタフになってほしい」と注文したりしたこともあった。
(2017/12/1 11:00)