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[ エレクトロニクス ]
(2017/12/8 05:00)
シャープは7日、東京証券取引所第2部から1部へ1年4カ月ぶりに復帰した。親会社の台湾・鴻海精密工業の下、順調に業績が回復している。同日、東証で会見した戴正呉社長は「1部復帰の目標をようやく果たせた」と述べた。一方で次期社長候補について、2018年6月末までに「共同CEO(最高経営責任者)」を選び権限の一部を委譲する方針を示した。「必ずしも社内からではない」とし、鴻海から送り込む可能性も残した。
シャープは今後、鴻海とともにスマートフォン用の有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーを展開する。
同日、スマホ用6・18型有機ELディスプレーを12月下旬にサンプル出荷すると発表した。スマホ向け有機ELは、韓国サムスンがシェアを独占する。シャープはサムスンの最新機種と同様、「3K」と呼ばれる高精細を実現するとともに紙のように曲がるパネルに仕上げた。
戴社長は、サムスンと「戦う気はない」としつつ、性能は同社を強く意識したものになった。
シャープと鴻海は、ジャパンディスプレイ(JDI)などへの資本参加に意欲を示してきた。戴社長は今後、JDIやその関連会社で、有機ELディスプレーを手がけるJOLED(東京都千代田区)に技術や資本の提携といった“日の丸連合”の形成を働きかける考え。シャープはここ1年、高精細の8Kディスプレーに力を注いできたが、再びスマホ向けの主導権争いに名乗りを上げる。
(2017/12/8 05:00)
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