- トップ
- 医療・健康・食品ニュース
- 記事詳細
[ 医療・健康・食品 ]
(2017/12/8 05:00)
日立製作所は7日、三菱電機の粒子線治療装置事業を買収することで合意したと発表した。買収金額は非公表だが、数十億円規模とみられる。三菱電機は同事業から撤退する。関係当局の審査・承認を経て、2018年4月に事業を統合する。世界規模で粒子線治療が拡大する中、経営資源や顧客基盤を統合し受注拡大につなげる。
買収するのは三菱電機の粒子線治療装置に関わる設計、製造、販売、保守事業。対象の従業員数は約100人。買収で日立に出向する予定で、今後人員規模を詰める。また装置の製造は三菱電機の電力システム製作所(神戸市兵庫区)から日立の日立事業所(茨城県日立市)に移管する。
三菱電機は国内粒子線治療施設17施設のうち、9施設に装置を納入するなど国内シェア首位。だが受注実績は国内のみで海外への販路開拓が課題だった。一方、日立は北米・アジアなど世界13施設から装置を受注し、実績を積み上げている。放射線治療を注力分野の一つとし、16年に三菱重工業のX線治療装置事業も買収している。
粒子線治療は粒子線をがん細胞にピンポイントに照射する治療法で、治療効果が高く、副作用が少ないのが特徴。世界で70施設以上が稼働し、今後も年10施設以上の新規建設が見込まれている。
なお、三菱電機は量子科学技術研究開発機構が進める次世代重粒子線がん治療装置「量子メス」の研究に参画しているが、今後の対応は検討中としている。
(2017/12/8 05:00)
総合3のニュース一覧
- シャープ、東証1部復帰 1年4カ月ぶり、鴻海傘下で業績回復(17/12/08)
- 米ベイン、東芝・WD係争の早期和解に自信(17/12/08)
- 森京大教授、「ブレークスルー賞」受賞で会見−「0を1にする研究」で(17/12/08)
- 日立、三菱電の粒子線治療装置事業を買収(17/12/08)
- 両陛下、式典に−東京の“顔”完成−JR東、丸の内駅前広場の供用開始(17/12/08)
- 賃金底上げで意見交換−安倍首相と神津連合会長(17/12/08)
- きょうの動き(17/12/08)
- 地銀協、会長に柴戸隆成福岡銀頭取(17/12/08)
- 米ベイン、ADKへのTOB成立(17/12/08)
- SBI、中国社と資本提携 仮想通貨システム増強(17/12/08)
- 公取委、ニッパツなどに課徴金11億円 HDD部品で価格カルテル(17/12/08)
- ディズニーCEO、フォックスの事業買収実現で留任も(17/12/08)
- シノペック、ナイジェリアとガボンの石油資産売却(17/12/08)