森京大教授、「ブレークスルー賞」受賞で会見−「０を１にする研究」で

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  会見する森教授

２０１８年の生命科学分野の「ブレークスルー賞」を受賞した京都大学大学院理学研究科の森和俊教授が７日、京都市左京区で会見し「不明だったことを解明する、０を１にする研究が評価された」と喜びを語った。細胞内小器官の小胞体が、たんぱく質の折り畳み構造の異常を検知し、構造修復が起こる仕組みを解明した成果で受賞した。

同賞は「シリコンバレーのノーベル賞」といわれ、米グーグル創業者や米アップル会長らが創設。生命科学分野の過去の日本人受賞者に、ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏と大隅良典氏がいる。賞金は３００万ドル（約３億４０００万円）。森教授は「（賞金を）共焦点顕微鏡や限定的ノックアウトのマウス作製の費用にしたい」と研究に弾みをつける方針。