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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/9 15:00)
「DNA折り紙」技術を発展
DNAでできた極小サイズのタイルを組み合わせ、レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」を再現したと、米カリフォルニア工科大のチームが8日までに発表した。大きさは0・5平方マイクロメートル(マイクロは100万分の1)ほどしかなく、「世界最小のモナリザ」という。
DNAでできたタイルを64枚組み合わせ、再現した世界最小の「モナリザ」(原子間力顕微鏡で撮影)(米カリフォルニア工科大提供、時事)
「DNA折り紙」と呼ばれる技術を発展させた成果で、このタイルを土台にさまざまな分子を組み立て、細菌サイズのロボットなどを開発することが可能になる。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
DNAは4種類の物質で構成され、結合する物質同士のペアが決まっているため、規則的な二重らせん構造となる。DNA折り紙は長いDNAと多数の短いDNAを組み合わせ、平面や立体にする技術だが、これまで大型化が難しかった。
研究チームはまず四角いタイルを作り、タイル同士がうまく接続して平面になるよう工夫。絵を再現する場合は別の短いDNAを結び付け、モノクロのドット(点)とした。モナリザの絵は縦横8枚ずつ計8枚のタイルで構成され、原子間力顕微鏡で撮影した。(時事)
(2017/12/9 15:00)