[ 金融・商況 ]
(2017/12/28 15:30)
投機の異常事態、これ以上放置できない-取引所閉鎖も
仮想通貨ビットコインは28日に再び急落している。韓国が投機熱を抑え込むため一部の仮想通貨取引所を閉鎖する可能性を含め選択肢を検討していると発表したのが嫌気された。
ビットコインの価格が今年に入って急騰した中、韓国は仮想通貨への世界的な関心の高まりの中心地となっている。韓国が取引所閉鎖に乗り出す差し迫った兆しはないものの、世界の規制当局がデジタル通貨に懸念を表明している状況だけに、この日の発表は新たな警鐘となった。
ブルームバーグ集計データによれば、ビットコインはアジア時間に一時7.2%下落し、1万4102ドルを付けた。先週記録した最高値からは約25%値下がりした水準にある。
韓国の国務調整室は報道資料で、仮想通貨の取引を実名で行うよう義務付けるほか、銀行が仮想通貨取引所に仮想口座を提供するのを禁じると発表。投機の動向を監視しながら、適切な措置を迅速かつ厳格に講じる方針を表明した。
同資料は「仮想通貨の投機は韓国で非合理的に過熱している」と指摘し、「政府は投機の異常事態をこれ以上放置できない」との立場を示した。(ブルームバーグ)
(2017/12/28 15:30)