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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/29 05:00)
京都大学原子炉実験所の森義治特任教授と石禎浩准教授らは、放射性廃棄物で半減期の長い核種をより短い核種への変換処理に用いる、負の電荷を持つミュー粒子(負ミューオン)の新しい生成法「MERIT」(多重エネルギー回復内部標的法)を考案した。新しいリング型加速器を使い、18メガヘルツと高い一定の周波数でビームを連続的に加速することに成功。従来方式の数百倍の強度の負ミューオンの生成が期待できる。
MERITは、固定磁場強集束と蛇行加速の2方式を組み合わせたリング型加速器。負ミューオンの元となる負パイオンを生成する薄い標的を加速器内に設置し、標的を通過するビームを数百往復させ、高強度の負パイオンを生み出した。
強い収束力を持つ連続ビーム加速が可能であることを示した。今後、実用化に向けてエネルギーの回復を確認していく。同研究は内閣府の支援事業である「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の一環。
(2017/12/29 05:00)
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