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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/1/1 05:00)
【名古屋】JR東海は2020年度に運行開始予定の東海道新幹線の新型車両「N700S」に、停電時に自力走行できる機能を導入する。床下にリチウムイオン電池を搭載し、地震発生による長時間停電時にトンネルや橋梁から自力で走行して脱出。乗客を避難させやすくする。3月に完成する確認試験車に搭載し、実用化に向けて試験する。
リチウムイオン電池は東芝の社会インフラ事業を分社化した東芝インフラシステムズ(川崎市幸区)など電機メーカー数社と共同開発した。N700Sはモーター、コンプレッサーなど床下機器を小型・軽量化したため、床下の設置スペースを確保した。
地震発生でトンネル内や橋梁上に車両が緊急停止し、停電が続けば、車両は通常は移動できない。リチウムイオン電池により、時速30キロメートルで自力走行してトンネルなどから脱出し、乗客を安全に避難誘導できる。柘植康英JR東海社長は「鉄道では革新的な技術だ」と自信を示した。
確認試験車では、N700Sに搭載する新技術を最終確認する。搭載する車両数などリチウムイオン電池の具体的な仕様は、確認試験車での試験作業で決める。自力走行できる距離は、東海道新幹線の全てのトンネルや橋梁から脱出できるようにする。
(2018/1/1 05:00)
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