[ 政治・経済 ]
(2018/1/3 15:00)
【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は2日、欧州連合(EU)を2019年3月に離脱する英国が、日本など11カ国による環太平洋連携協定(TPP)に参加するための検討に着手したと報じた。
英国は太平洋から遠く離れた欧州の国だが、ハンズ通商政策担当閣外相は同紙に「多国間協定に地理的な制約は必要ない」などと述べた。同紙によれば、一部のTPP参加国は英国の受け入れに前向きという。
メイ英政権はEU離脱後、短期間に多くの国と自由貿易協定(FTA)を結ぶ考え。米国が離脱したとはいえ、アジア太平洋の各国が加わるTPPに魅力を感じている可能性はある。
ただ、英国にとって最大の貿易相手はEU。TPP入りを真剣に模索するにしても、今春に始めるEUとの通商協議が片付いてからになりそうだ。英政府はEUとの通商協議が不調に終わった場合、北米自由貿易協定(NAFTA)への参加を視野に入れているとも伝えられており、さまざまな臆測が浮上している。
(2018/1/3 15:00)