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【電子版】リニア工期「建設談合は影響しない」JR東海・柘植社長

(2018/1/4 05:00)

27年開業最優先 契約方式の抜本見直し考えず

 JR東海の柘植康英社長はインタビューに応じ、リニア中央新幹線について「2027年の開業に向けて工事を進めていくことを最優先に取り組みたい」と述べ、工事をめぐる建設大手の談合事件が開業スケジュールに影響を及ぼすとの見方を否定した。JR西日本が保有する新幹線車両の台車に亀裂が入った問題に関しては、原因を見極めた上で安全対策の強化に取り組む考えを示した。主なやりとりは次の通り。

JR東海の柘植康英社長JR東海の柘植康英社長

―18年のリニア建設工事の見通しは。

 本格工事を軌道に乗せていく年。時間のかかる南アルプストンネル、品川駅、名古屋駅などの工事を精力的に進めていく。用地取得もさらなる速度で進める必要がある。

―工事入札をめぐる建設業者の談合疑惑が浮上しているが、スケジュールへの影響は。

 今後も27年の開業に向けて工事を進めていくことを最優先に取り組みたい。(契約方式は)今の方式を前提に、より良い点などがあれば見直すが、抜本的見直しは考えていない。契約方式の見直しが工期に影響を与えるとは全く考えていない。

―新幹線の台車の亀裂は、重大事故につながりかねなかった。

 「日本の新幹線は安全」との評価に対する懸念が生じたのは事実だし、重く受け止めなければならない。原因がはっきりしてから見極めるが、今回の件を踏まえて設備面や検査面で取るべき対策は検討する必要がある。緊張感を持って取り組まなければいけない。(時事)

(2018/1/4 05:00)

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