[ ICT ]
(2018/1/4 05:00)
米アルファベット傘下のグーグルは、2016年に159億ユーロ(約2兆1500億円)をバミューダのペーパーカンパニーに移管することでその年に数十億ドルの節税を実現した。オランダでの届出書から明らかになった。
グーグルは海外利益の大半について課税を回避するため「ダブル・アイリッシュ」「ダッチ・サンドイッチ」と呼ばれる2つの構造を活用している。アイルランド子会社から従業員のいないオランダ企業に収入を移管し、その後これを別のアイルランド登記企業が所有するバミューダのメールボックスに移す仕組み。
グーグルがこの仕組みを通じて16年に移した金額は前年を7%上回った。2日にウェブ上で公開されたオランダ商工会議所への昨年12月22日付の届け出が示した。これについてはオランダ紙へット・フィナンシエル・ダフブラットが先に伝えていた。
グーグルの広報担当者は「われわれは支払うべき税金を全て納めており、事業を手掛けている世界の全ての国で税法を順守している」とコメントした。(ブルームバーグ)
(2018/1/4 05:00)