[ ICT ]
(2018/1/5 17:00)
新たな経費削減計画に着手か?
ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話事業者スプリントは4日、電気通信業界で25年余りの経歴を持つベテランで、経費削減で手腕を発揮してきたミシェル・コンブ氏を社長兼最高財務責任者(CFO)に起用すると発表した。ロビアッティCFOの後任となる。
コンブ氏(55)はドイツテレコム傘下の同業TモバイルUSとの統合交渉が昨年11月に物別れに終わり、その余波が続くスプリントの立て直しの取り組みに加わる。スプリント株は4日の取引で一時6.8%安と、日中ベースとして同交渉打ち切り以降、最大の下げとなった。
コンブ氏は昨年11月、欧州のケーブルテレビ(CATV)事業会社アルティスの最高経営責任者(CEO)を1年余りで退任。スプリントの発表資料によれば、スプリントでは6日から新たな職務に就く。同社株は前日比4.6%安の5.63ドルで取引を終えた。
BTIGのアナリスト、ウォルト・ピエシク氏は「TモバイルUSとの交渉が先に打ち切られたことを受け、コンブ氏は今後新たな経費削減計画に着手する見通しだ」とし、人員削減を打ち出す可能性が強いと指摘した。(ブルームバーグ)
(2018/1/5 17:00)