[ ICT ]
(2018/1/10 13:30)
Windows「7」「8」搭載PC、体感レベルまで性能低下
米マイクロソフトはほとんどのプロセッサーに存在するセキュリティー上の欠陥の修正に伴い、一部のサーバー処理が大幅に減速し、一部のパソコン(PC)のパフォーマンスが低下する可能性があるとの見解を示した。半導体メーカーの米インテルが当初軽視していた世界的問題について、マイクロソフトが初めて評価を示した。
マイクロソフトの発表文は、インテルがこれまで示していたよりも大幅な減速の恐れを示唆するものだ。インテルのブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は8日、問題が当初考えられていたよりも広範囲にわたる可能性はあると述べたものの、他に比べて影響が大きくなる機器も一部あると説明しただけで、影響の程度には言及しなかった。
マイクロソフトは企業ネットワークを支えるコンピューターで、特定の作業に使用されるサーバーでは「より大きな影響」が見られる可能性があると警告した一方、全てのサーバーが影響を受けるわけではないと説明。さまざまなシステムをテストしており、その結果についてユーザーに最新情報を提供していく方針を示した。
同社によると、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」を搭載し2016年以降に販売されたPCでは10%弱の減速となるが、ユーザーは恐らく気づかない。「10」搭載で比較的古いPCでは古めの半導体製品が使われているため、ユーザーは多少の遅さに気づくという。最も影響を受けるのはウィンドウズ「7」と「8」搭載の15年以前のPCで、ユーザーはシステム性能の低下に気づくと同社は説明した。(ブルームバーグ)
(2018/1/10 13:30)