[ 政治・経済 ]
(2018/1/11 13:00)
【北京時事】新華社電によると、中国の李克強首相は10日、2017年の経済成長率が約6・9%になったとみられると述べた。10年以来7年ぶりの加速で、政府目標の「6・5%前後」を達成したことになる。16年は6・7%だった。
17年は、5年に1度の共産党大会が10月に開かれ、政府は経済の安定ぶりを演出するため景気てこ入れ策を強化した。18年はその効果が薄れるのは必至で、再び減速局面に入るとみられている。
李首相は訪問先のカンボジア・プノンペンで演説し、中国経済の好調ぶりを説明。雇用情勢や株価が安定していることを強調した上で、「既に高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっている」と質重視の姿勢を示した。
中国は国内総生産(GDP)と個人所得を20年までに10年比で倍増させる計画。2期目に入った習近平指導部は今後、成長の急減速を回避しつつ、経済の軟着陸を図ると予想される。
17年の成長率は、公式には今月18日に国家統計局が発表する。
(2018/1/11 13:00)