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[ 科学技術・大学 ]
(2018/1/25 05:00)
▲釣りざお型ロボによる格納容器の内部調査(IRID提供)
東京電力は、福島第一原子力発電所2号機の格納容器の内部調査で、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の全体像を撮影することに成功した。今後、映像の画像処理が進めば、デブリの分布や堆積状況が判明すると期待される。一部、堆積物の形状から性状推定も始まった。これは東芝と国際廃炉研究開発機構(IRID)が開発した釣りざお型ロボによる成果だ。シンプルな機能を追求し、確実に結果を出した。(小寺貴之)
【現場は安堵】
「大成功と言ったら怒られるかもしれないが、調査は成功。現場もほっと安堵(あんど)している」―。東電原子力・立地本部の木元崇宏本部長代理は胸をなで下ろす。
2号機調査では2017年の前回調査の教訓を最大限生かした。自走式のロボットは諦め、全長16メートルの鋼鉄製釣りざおにカメラや線量計、遠隔操作技術を盛り込んだ。
圧力容器を支える円筒状の構造物(ペデスタル)にさおを伸ばし、地下階にカメラを降...
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(2018/1/25 05:00)
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