[ ICT ]
(2018/1/24 17:30)
スーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」をめぐる助成金詐欺事件で、同社の所得を隠して法人税約2億円を免れたとして、東京地検特捜部は24日、法人税法違反容疑で社長の斉藤元章容疑者(50)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。逮捕は3回目。
特捜部は、東京国税局と連携して隠した所得の使途など資金の流れの解明を進めている。
逮捕容疑は、架空の外注費を計上するなどの手口で、2014年12月期までの5年間で同社の所得計約8億5000万円を隠し、法人税計約2億3100万円を脱税した疑い。
特捜部は同日、経済産業省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の12-13年度の助成事業をめぐり、14年4月に虚偽の実績報告書を提出して返還すべき助成金約2億2200万円をだまし取ったとして、斉藤容疑者と元同社事業開発部長の鈴木大介容疑者(47)を詐欺罪で追起訴した。
斉藤容疑者らは昨年12月、NEDOの別の助成事業で約4億3100万円をだまし取ったとして同罪で起訴されており、立件総額は約6億5000万円となった。
ペジー社や関連会社には、NEDOや文部科学省所管の科学技術振興機構から総額約100億円の助成や融資が決まっていたが、経産省は事件を受け、交付を停止している。(時事)
(2018/1/24 17:30)