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[ 環境・エネルギー ]
(2018/1/25 22:30)
大雪に見舞われた東京都心(23日、東京・日比谷=ブルームバーグ)
節電電力売買「ネガワット取引」も実施
東京電力グループの送配電会社、東京電力パワーグリッド(PG)は25日、寒波による気温低下で暖房などの電力需要が急増し、ピーク時間帯(午後6-7時)の需給が逼迫(ひっぱく)するとして、東北、中部、関西の電力3社から計最大100万キロワットの電力融通を受けた。他社から融通してもらうのは3日連続。26日も最大100万キロワットの融通を受ける方向だ。
厳しい冷え込みとなった東京・日比谷公園で「鶴の噴水」につららが下がった。都心でマイナス4度を記録するのは48年ぶり(25日、時事)
東電PGは、事前契約した企業や工場に節電してもらい、見返りに対価を支払う「ネガワット取引」も22日から実施し、電力消費の抑制に努めている。同社がネガワット取引を活用するのは昨年4月の導入以来初めて。電力の安定供給を維持するため躍起になっている。
25日時点では電力供給に支障は生じていないが、東電PGは引き続き、一般家庭に空調温度の低めの設定や照明の間引きなどによる節電を呼び掛けている。
25日のピーク時間帯の電力使用率は、事前の見通しでは96%。供給余力を示す「予備率」は3.5%で、安定供給に最低限必要な3%をわずかに上回るだけだった。実際の予備率は、電力3社から融通を受けたことなどで5.0%(速報値)となった。
26日の予備率は融通がなければ2.2%まで低下する見通し。(時事)
(2018/1/25 22:30)