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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/1/26 14:00)
米店舗で電子書籍「Kobo」の販売も
米ウォルマート・ストアーズは、楽天と新たな提携関係を結んだ。米国内で電子書籍販売を強化するとともにアジア地域の食料品ネット通販ビジネスをてこ入れし、アマゾン・ドット・コムに攻勢を掛ける。
ウォルマートは25日遅くに発表した資料で、楽天の電子書籍「Kobo(コボ)」端末と電子書籍カタログを米国内のウォルマート店舗で年内に販売する計画を明らかにした。この提携には、第3四半期にスタートするウォルマートの日本での食料品ネット通販サービスの改革も含まれている。
ウォルマートはアマゾンに対抗するためテクノロジー企業との連携を進めている。昨年は米グーグルと提携し、「グーグルホーム」端末を通じて音声で商品を注文するサービスを始めると発表。米配車サービスのウーバー・テクノロジーズとは、一部の都市で食料品宅配サービスで協力している。楽天との提携により、苦戦するウォルマート傘下の西友の販売が上向く可能性がある。
ウォルマートのダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「日本国内トップのオンライン通販業者である楽天と協力できることは喜ばしい」とコメントした。発表資料によると、日本で新たな食料品のネットスーパー事業「楽天西友ネットスーパー」を共同運営する。年内にネットスーパー専用の配送センターを開設して配送能力を高める計画。現在はネットで受けた注文の全てを西友の実店舗で処理している。
楽天Koboのマイケル・タンブリンCEOはインタビューで、規模やオペレーション能力に優れ、大規模な本の顧客基盤を有するウォルマートは素晴らしいパートナーになると述べた。ウォルマートは米国でコボ製品を独占的に販売する。
楽天の株価は26日午前11時現在、前日比4%高の1015円50銭で推移している。(ブルームバーグ)
(2018/1/26 14:00)