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[ 科学技術・大学 ]
(2018/1/27 06:00)
ワシントンで、人類滅亡を象徴する午前0時まであと2分となった「終末時計」を示す「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」の関係者(25日、EPA=時事)
北朝鮮の核問題や温暖化懸念
【ワシントン時事】米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は25日、核戦争などによる世界の終わりまでの時間を象徴する「終末時計」の針を30秒進め、人類滅亡を示す午前0時まであと2分とした。残り時間を2分にしたのは、冷戦下で米ソ間の核軍拡競争が本格化した1953年以来で、過去最短。
同誌は声明で針を進めた理由について、「2017年は、世界の指導者が核戦争や気候変動の脅威に効果的な対応をせず、世界の安全保障状況はさらに危険になった」と説明。北朝鮮の核兵器計画が昨年、大きく進展したことを指摘し、米朝双方の挑発的な言動が「偶発的な核戦争の危険性を高めた」と懸念を表明した。
終末時計は47年に初めて発表された。昨年1月、トランプ米大統領の選挙戦での核拡散を容認するような発言や温暖化への懐疑的な姿勢を反映し、30秒進んで残り2分30秒になっていた。
(2018/1/27 06:00)