[ その他 ]
(2018/1/31 05:00)
【地域団体商標−登録617件】
伝統産業や特産品だけではブランドに育たない。地域ブランドをどう盛りあげていくのかが、それぞれの地域に問われている。地域団体商標制度はそのためのツールの一つだ。
2006年に制度がスタートしてから、登録件数は617件(17年末現在)に達した。わが町のブランドで世界に飛び出していく事例も現れだした。
【佐賀のお茶−東南アジアに】
京都や静岡が「お茶の産地」に思い浮かぶが、実は佐賀県嬉野市の「うれしの茶(嬉野茶)」も隠れた銘茶。生産量は少ないが、香りやコクに魅了されたファンは少なくない。10年程前に地域団体商標を取得。特許庁の補助事業「地域団体商標海外展開支援事業」を活用し、海外に販路を広げようと奮闘する。
商標取得は「うれしの茶の定義をはっきりさせるため」と、佐賀県茶商工業協同組合の橋爪英彦理事長は説明。世界に発信するプロジェクトも着々と動きだす。日本貿易振興機構(ジェトロ)佐賀が事務局となり海外ブランド推進委員会を開催。海外初の試飲会の舞台に選んだのはシンガポール。東南アジアで大手が参入していないことや所得の高さ、残留農薬規制の面でも輸出しやすいと判断した。
試飲会は高級住宅街にある、お茶の専門店で実施する。ブランドプロデューサーを務めるコムブレインズ(東京都新宿区)の井上俊彦氏は「うれしの茶を認知してもらい興味を持ってもらう」と意気込む。「うれしの茶」が海外市場を席巻する日は近いかもしれない。
【刃物の海外バイヤー招聘】
料理人の包丁さばきに目をこらしたかと思えば、自ら一心不乱に包丁を研ぐ。17年11月に堺市で開催された、海外からのバイヤー向けの堺打刃物PRイベント。欧米のキッチン用品店や食材店、レストランなどから13人が参加した。堺打刃物に特化した海外バイヤーの招聘(しょうへい)はこれが初めてだが、イベント期間中に早くも仕入れを決断する参加者が出るなど反応は上々だった。
「銀座や築地などの名のある和食料理店では、ほぼ100%使われているのでは」と堺市産業振興センター販路開拓課課長補佐の山中弘毅さん。すし、割烹、懐石といった和食の料理人が愛用し、そこでのシェアは90%を超えるとされる。
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(2018/1/31 05:00)
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