[ 機械 ]
(2018/2/1 05:00)
ミネベアミツミと三菱プレシジョンは指先で回して遊ぶハンドスピナー(写真)を共同開発し、世界最長の回転時間を達成したとしてギネス世界記録に認定された。記録は24分46秒。ミネベアミツミは三菱プレシジョンが手がける宇宙機器向けに軸受などを供給する。ハンドスピナーではホコリなど異物の侵入を防ぐクリーンルームで組み立てるなど、長期信頼性が求められる“宇宙品質”を取り入れ、長時間の回転につなげた。
共同開発では三菱プレシジョンが全体の設計や組み立てを、ミネベアミツミが軸受など構成部品の設計や精密な機械工を担った。
修理が難しい宇宙空間では機器に高い信頼性が求められ、生産では異物混入管理を徹底。ハンドスピナーの組み立てでは宇宙機器を生産するクリーンルームを活用するなどして精度を高めた。同製品は100個限定で販売され、価格は4万9800円。また、ミネベアミツミは世界最小外径5・09ミリメートルのハンドスピナーを開発し、こちらもギネス世界記録の認定を受けた。同ハンドスピナーでは同社が2015年にギネス世界記録の認定を受けた世界最小外径1・5ミリメートルの玉軸受を使用した。
(2018/2/1 05:00)