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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/1 12:30)
米ボーイングとGEの株価の比率は現在20対1を超えている(1月8日、ニューヨーク証券取引所=ブルームバーグ)
次期最有力はフェイスブック
ダウ工業株30種平均の算出開始時に採用された銘柄の一つで、110年余りにわたり不動の構成銘柄である米ゼネラル・エレクトリック(GE)が、指数から姿を消す可能性がある。
ドイツ銀行のアナリスト、ジョン・インチ氏は顧客向けリポートで、難題が山積するGEがダウ平均から除外される可能性があると指摘した。
GEが直面する問題は、利益や手元現金への圧力、厳しい世界発電市場、積極的な人員削減、資産売却、経営陣の刷新、米証券取引委員会(SEC)の調査など多岐にわたる。ここ12カ月の株価下落で時価総額は大幅に減少し、同社株はダウ平均構成銘柄で最悪のパフォーマンスとなった。この間にダウ平均が32%上昇したのに対し、GE株は46%下落した。
この不振を受け、GEがダウ平均から除外される可能性を多くの投資家が考えるようになった。特に、GEと他の構成銘柄の時価総額の差が広がったことが大きかった。
「GEの他の問題はさておき、同社の株価の絶対水準が引き続き下落していることで、GEはますます外れ値のカテゴリーに当てはまり、その結果、除外の候補となる可能性が高い」とインチ氏は分析した。
ダウ平均を管理している委員会は、構成銘柄で最高と最低の株価の比率が10対1を超えないことが望ましいとの考えだと伝えられていると、インチ氏は説明。ドイツ銀行によれば、米ボーイングとGEの株価の比率は現在20対1を超えている。
GE除外の可能性は、次の入れ替え時に採用される銘柄の有力候補と見られているフェイスブックの支援材料となり得る。(ブルームバーグ)
(2018/2/1 12:30)