【電子版】プラット社製エンジンで新たな欠陥 エアバスA320ネオの30％に影響

エアバスは同エンジンを搭載した「A320ネオ」の引き渡しを一時停止する事態に陥っている（A320neoに搭載されたP&W製ターボファンエンジン、ブルームバーグ）

新たな問題、最新製造ロットで発覚

　米プラット・アンド・ホイットニー製のエンジンで新たに見つかった欠陥について、欧州の航空機メーカー、エアバスは同エンジンを搭載したA320ネオのほぼ3分の1が影響を受けていると明らかにした。

　エアバスは12日、ブルームバーグ・ニュースの質問に対し、同エンジンを搭載し世界で運航されているA320ネオ113機のうち、約30％で1基または2基の欠陥エンジンが使われていると電子メールで回答した。今回の欠陥は、以前に発覚した同型エンジンの欠陥とは別の問題で、最も新しく生産されたエンジンで見つかった。

　インドの格安航空会社インディゴーによれば、エアバスは同エンジンを搭載したA320ネオのインディゴー引き渡しを一時停止せざるを得なくなっている。インディゴーはA320ネオの最大顧客。A320ネオは人気が高く、先週明らかになったエンジン欠陥は大きな打撃となる。（ブルームバーグ）