[ 金融・商況 ]
(2018/2/13 13:00)
きょう午後にも業務改善報告へ
仮想通貨交換業大手のコインチェック(東京)は13日、約580億円分の仮想通貨流出の発覚以降、停止していた顧客口座にある日本円の出金を再開した。順次、指定の銀行口座に振り込む形で行う。関係者によると、300億円を超える出金要請があるという。
一方で、顧客から預かっている仮想通貨の引き出しは、システムの安全性の確認ができておらず、再開のめどが立っていない。
また同社は13日午後、金融庁に業務改善に関する報告書を提出する。1月29日の業務改善命令で指摘されたシステムの安全性向上策や経営管理体制の改善策を盛り込む見通し。金融庁は今月2日から立ち入り検査を実施している。
麻生太郎金融相は13日の閣議後会見で、「検査を通じ、顧客保護の対応状況を十分に把握する。今後も確実に顧客保護が確保されるよう取り組む」と語った。
仮想通貨の流出は、不正アクセスにより1月26日に発生。同社では、顧客の仮想通貨をインターネットに接続した状態のまま管理するなど、システムの安全対策に不備があった。(時事)
(2018/2/13 13:00)