[ ICT ]
(2018/2/14 10:00)
(ブルームバーグ)米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は年次株主総会で、増配を見込んでいると述べるとともに、後継者育成が優先課題だと強調した。
株主は今年、アップルが多額の海外留保資金を米国に還流させる一環として特別配当を受け取るのかとの質問に対し、クックCEOは特別配当は「あまり好きではない」が、取締役会は年間配当の増額に引き続き「熱心に取り組んでいる」と回答。取締役らが例年通り4月にこの問題を議論すると語った。
株主総会はカリフォルニア州クパチーノにある同社の新ホール「スティーブ・ジョブズ・シアター」内で行われた。同CEOは後継者育成計画についてこれまでで最もはっきりと言及し、CEOとしての重要な役割の一つが新リーダーにしっかりと「バトンを引き継ぐ」ことだと語った。アップルの取締役会は近年の会合で毎回、全ての主要幹部職について後継者育成計画を議題にしていると付け加えた。
クックCEOは、モバイル決済業界に関しても質問を受けた。同CEOは「アップル・ペイ」には「計り知れない未来が広がっている」と述べた上で、モバイル決済の普及は自身の予想よりも遅いとコメント。ただ、日本や中国、ロシアではここ1年で急速に受け入れられたと語った。
原題: Apple CEO Sees Dividend Hikes, Calls Succession a Priority (1)(抜粋)
(2018/2/14 10:00)