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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/22 05:00)
物質・材料研究機構(物材機構)構造材料研究拠点の何東風主幹研究員らは、コンクリート中の鉄筋の位置や錆具合を測る磁気センサーを開発した。検出感度は10ピコテスラ(ピコは1兆分の1)。厚さ8センチメートルのコンクリート板の下の鉄筋を計測できた。携帯型の鉄筋腐食センサーとして計測機器メーカーと実用化を進める。
ホウ化鉄・コバルト・ケイ素のアモルファス合金をセンサーに利用した。アモルファス合金をコイルの芯に利用して磁気インピーダンスの変化から透磁率と電導率を計算する。
センサーをコンクリート構造物にかざすと、内部に鉄筋がある場合は透磁率が変化する。このとき鉄筋の腐食具合によって導電率の値が変わる。鉄筋の位置と腐食をそれぞれ別々に確認できる。
磁気分解能が小さいため計測結果を2次元画像にできる。チタン合金プレートの亀裂の可視化にも成功した。磁気センサーがノートパソコンの電源だけで動くため、装置...
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(2018/2/22 05:00)
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