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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/2/23 17:30)
日産とDeNAは無人タクシーの公道実験を横浜市のみなとみらい地区周辺で実施する。スマホ専用アプリで乗降地や乗車時間を設定し、目的地は漠然としたリクエストも可能だ(ブルームバーグ)
「世界一の朝食が食べたい」「湘南地域のお薦めスポットを教えて」-。こんな乗客のリクエストに応えてくれる未来の車が来月お目見えする。日産自動車とディー・エヌ・エー(DeNA)は両社が協力して開発を進める無人タクシー「Easy Ride(イージー・ライド)」の公道での実証実験を開始し、一般の人に先端技術を体験してもらうようにする。
実証実験は3月5日から18日まで、横浜市のみなとみらい地区周辺で行われる。利用者がスマートフォンの専用アプリ経由で乗降地や乗車時間を設定すると、指定した時間と場所に車両が到着。車載タブレットで所要時間や目的地周辺の観光スポット情報などを示しながら、目的地まで連れて行く仕組みだ。実証実験では運転手も乗車するが、将来的には運転手が乗車しないですむようにし、2020年代早期の実用化を目指す。
電気自動車(EV)「リーフ」に自動運転技術や車載タブレットを搭載。目的地は漠然としたリクエストも可能で、アプリに蓄積されたデータの中から最適な選択肢を示す。将来的には訪日外国人の観光アシストや高齢者の日常の足など多様なサービス提供ができるように、今回の実証実験結果を踏まえて技術を改良していくとしている。
日産自は1990年代から自動運転技術の研究を続けており、DeNAも一時はZMPと合弁会社を設立し、自動運転タクシーの実現を目指していた。日産の自動運転技術とDeNAのサービス提供ノウハウを融合させて新しいシステムを提案することで、トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)など無人運転車の早期商用化を目指すライバルとの差別化を図る狙いがある。(ブルームバーグ)
(2018/2/23 17:30)