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[ 環境・エネルギー ]
(2018/3/1 14:30)
エクソンモービルはロスネフチとの合意撤回で約213億円の損失を計上する予定だという(ブルームバーグ)
米エクソンモービルは2月28日、ロシアのロスネフチとの合弁事業を断念すると発表した。ロシアのエネルギー分野に対する国際的な制裁がプロジェクトの行き詰まりにつながった。
エクソンの届け出によると、米国が対ロ制裁を強化する中、昨年終盤に今回の決定が下された。同社は「2018年に撤退を正式に開始する見込みだ」と説明している。
時価総額で世界最大の石油探査会社であるエクソンは、ロシアの北極圏から黒海に至る陸と海での掘削でロスネフチと13年に合意。だがプロジェクトはすぐにトラブルに見舞われた。米国と欧州連合(EU)は14年、ウクライナに介入したロシアへの制裁を決定。昨年にはロシアが16年の米大統領選挙に関与したとして制裁が強化された。
エクソンはロスネフチとの合意撤回に伴い、税引き後で2億ドル(約213億円)の損失を計上する予定。ただ、長期的な成長をもたらすはずだったロシアでのプロジェクトを断念したことで、エクソンが被る真のコストはずっと大きなものになりそうだ。(ブルームバーグ)
(2018/3/1 14:30)