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[ エレクトロニクス ]
(2018/3/1 18:30)
中国政府は国内の半導体産業育成を目的に、投資ファンドで最大3.4兆円の調達を目指しているという(ブルームバーグ)
中国政府は、国内半導体企業への投資と世界に通用する半導体産業を育成する計画を加速するため、最大2000億元(約3兆4000億円)を集めることを目指している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
計画が公表されていないとして匿名を条件に話した関係者によると、国家集成電路産業投資基金は今回で2本目となるファンドについて、少なくとも1500億元の調達に向けて政府機関や国有企業と協議中。最大で2000億元を集めようとしており、今年後半から出資を始める考えだという。
最初に組成したファンドはZTE(中興通訊)や半導体受託生産の中芯国際集成電路製造など20社を超える上場企業に投資したと関係者は語った。
中国は年間で約2000億ドル(約21兆4000億円)に上る半導体輸入が国家の安全保障を損ない、テクノロジーセクターの発展を妨げていると懸念しており、輸入依存度を下げようと取り組んでいる。
中国が主導する買収に対する海外の審査も厳しくなっている。トランプ米政権は昨年、安保上の懸念から中国も関与するキャニオン・ブリッジが13億ドルで目指していた米半導体メーカーのラティスセミコンダクター買収を阻止していた。
工業情報省にファクスでコメントを求めたが、返答はなかった。(ブルームバーグ)
(2018/3/1 18:30)