[ 政治・経済 ]
(2018/3/4 13:00)
ジャレッド・クシュナー氏(17年2月、ホワイトハウス ワシントン=ブルームバーグ)
トランプ大統領の娘夫婦、ジャレッド・クシュナー氏とイバンカ・トランプ氏がホワイトハウス内で苦境に立たされている。過去数週間に側近らが相次いで退職し、米政界やホワイトハウス内のかじ取りで頼れる関係者がほとんどいなくなってしまったためだ。
トランプ政権は銃規制や移民など意見の分かれる問題を抱えつつ、重要な11月の中間選挙に向かっている。このような中で、クシュナー夫妻が政権中枢の地位を維持できるのか疑問が膨らんだ。
過去1週間にクシュナー氏は政権最高機密や会合へのアクセスを失い、平昌五輪で韓国政府要人と会談したイバンカ氏にもどの程度の国家機密に触れられるのかを巡り疑いが浮上している。2人にとっては信頼できるサポートが必要な状況だが、長期にわたり協力を得てきたホワイトハウスのホープ・ヒックス広報部長、クシュナー氏の個人的な広報担当だったジョシュ・ラフェル氏が今週相次ぎ辞任を表明。テクノロジー担当顧問のリード・コーディシュ氏、大統領副補佐官(国家安全保障担当)のディナ・パウエル氏も最近ホワイトハウスを後にした。
(2018/3/4 13:00)