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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/3/6 07:00)
厚生労働省は5日、医薬品の公定価格(薬価)について、2018年度の個別品目の改定額を官報で告示した。肺がんなどの治療に用いられる高額抗がん剤「オプジーボ」(小野薬品工業)は、現行の100ミリグラム当たり約36万5000円から、制度改革の影響で23.8%減の同27万8000円に下がる。14年に皮膚がん限定の薬として保険適用された当時の約73万円と比べると、6割超安くなる。
薬価は2年に1度の診療報酬改定時に、実勢価格などに合わせて見直す仕組み。18年度の実勢価格を反映した改定率は全体で1.36%減となった。
オプジーボは、がん細胞に対する免疫細胞の攻撃にブレーキがかからないようにする薬。保険適用の対象が肺がん治療にも広がり、利用者が急増した。1人当たり年3500万円掛かり、保険財政を圧迫するため、政府が17年2月に特例で半額に下げた経緯がある。
オプジーボは18年度改定で、実勢価格に合わせた引き下げ分の他、費用対効果の評価を薬価に反映させる制度改革などの影響で2割以上の大幅値下げ。オプジーボの類似薬で米製薬大手メルクが開発した「キイトルーダ」の100ミリグラム当たりの薬価も11.2%減の約36万5000円となる。
(2018/3/6 07:00)