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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/3/19 12:30)
初飛行に成功したボーイング「737 MAX7」(16日、米ボーイング提供)
米ボーイングは16日、ジェット機「737MAX」ファミリーの最新・最小モデル「MAX7」の初飛行を成功させたが、同機が向かうのは不確実で競争の激しい市場だ。
格安航空会社がより大型で経済的なモデルに乗り換える中、ナローボディー機MAX7の販売は低迷している。同モデルのローンチカスタマーで先行モデル「737-700」を最も多く運航するサウスウエスト航空でさえこうしたトレンドを踏襲し、より大型の「MAX8」を210機発注する一方、MAX7の注文は30機にとどまっている。
ボーイングはMAX7の2大顧客であるサウスウエスト航空とカナダのウエストジェット航空に対応し、同モデルの機体を拡大して座席数を138と、当初の予定より12座席増やした。航続距離は3850カイリ(約7130キロメートル)と、他のMAXモデルや競合機を上回り、ダラスからホノルルまで直行できる。
市場の競争は激しい。ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルとカナダの同業ボンバルディアの最新鋭機が座席数130-150のジェット機市場でしのぎを削る一方、フランスのエアバスは合弁事業を通じてボンバルディアの「Cシリーズ」事業の経営権を握る準備を進める中、「A319neo」の販売ではほぼ敗北を認めている。(ブルームバーグ)
(2018/3/19 12:30)