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【電子版】米軍、F35Bの洋上発着訓練公開 日本配備の強襲揚陸艦「ワスプ」

(2018/3/25 12:00)

米軍の強襲揚陸艦「ワスプ」に着艦したステルス戦闘機F35B(23日、沖縄東方沖のフィリピン海、時事)米軍の強襲揚陸艦「ワスプ」に着艦したステルス戦闘機F35B(23日、沖縄東方沖のフィリピン海、時事)

 米軍は23日、岩国基地(山口県)配備の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが沖縄東方沖のフィリピン海を航行する強襲揚陸艦「ワスプ」に発着する訓練を公開した。米軍がF35Bの艦船での本格運用を一般の報道機関に披露するのは初めて。

 米軍は5日、ワスプでのF35Bの運用を始めたばかり。ワスプは4月に始まる米韓合同軍事演習に参加する見通しだ。訓練公開には、向上した軍事能力を内外に示し、北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の軍拡といった不安定要素を抱えるアジア太平洋地域の秩序を維持し、日本防衛の義務を果たす米軍の意思を強調する狙いがある。

  • 強襲揚陸艦「ワスプ」に垂直降下して着艦するステルス戦闘機F35B(23日、時事)(クリックで拡大)

 甲板上に姿を見せたF35Bは、空気を震わせるごう音を上げ、発進装置(カタパルト)なしにもかかわらず100メートル強の滑走で離陸。着艦では、ワスプの船体脇十数メートル上空で停止し、空中を平行移動してから甲板上に降下した。着艦に要した時間は30秒ほどだった。

 F35Bは艦隊防空から地上目標に対する精密誘導攻撃、上陸部隊の空爆支援まで幅広い任務をこなす。また、強力なセンサーで標的を捕捉し、他の部隊と情報を共有する「艦隊の目」の役割も果たす。

  • 米軍の強襲揚陸艦「ワスプ」艦内に収容されている揚陸艇「LCAC」(23日、時事)(クリックで拡大)

 ワスプを中核とする戦闘部隊「第7遠征打撃群」のクーパー司令官はF35Bのワスプ配備について「歴史的だ。われわれが生涯で目にできる中で最も著しい戦闘能力の飛躍だ」と述べた。

 23日は、6機のF35Bが運用されているワスプの艦内も公開。米軍は、揚陸艦3隻にF35B、イージス艦2隻を組み合わせ、空母打撃群に近い能力を備えた「強化型遠征打撃群」を編成する構想を進めており、第7遠征打撃群は、初の「強化型」として活動できるよう訓練を重ねている。(時事)

(2018/3/25 12:00)

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