[ ICT ]
(2018/3/28 05:00)
NTTドコモは慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室、東京大学人工物工学研究センターと共同で、スマートフォンで自身のストレス状態を推定できる技術を開発した。この技術の汎用化に向け、アプリケーション(応用ソフト)の早期実用化を目指す。
慶大はストレス状態における行動特性の知見を持つほか、東大は行動認識に関するセンサーデータ処理の知見を有する。これらの技術と、ドコモの人工知能(AI)技術などを組み合わせて開発した。
まずストレス状態の客観的な計測方法の一つである心拍間隔の揺らぎを解析。ストレスを定量的に計測することで、利用者のストレス状態を数値化する。さらにスマホから得られるセンサーデータや位置情報の各種データから、移動パターンや電話回数など他者との交流度合いといったストレス時に現れる行動を約130種類の特徴として数値化する。
このストレス値と行動特徴の数値の関係性をAIで学習し、ストレス推定モデルを構築する。これにより、スマホから取得した行動特徴の数値をこのモデルに照らし合わせることで、自身のストレス状態を推定できる。
(2018/3/28 05:00)