[ ICT ]
(2018/3/28 07:00)
(ブルームバーグ)米アップルは27日、同社の原点である教育分野に立ち返り、教育現場での利用にフォーカスした新「iPad(アイパッド)」を発表した。
学校ではグーグルの安価なノート型パソコン「クロームブック」が人気を博しているが、アップルはこの新アイパッドで追撃を図る。またアップルはグーグルのソフト「クラスルーム」に対抗し、新たな教育サービス「スクールワーク」も導入する。
新アイパッドは9.7インチスクリーンを搭載し、通常価格は329ドル(約3万5000円)だが、学生・学校には299ドルの特別価格で提供する。これまで「アイパッド・プロ」モデルのみに対応していたペン「アップル・ペンシル」が利用可能。ソフトウエア(オフィススイート)「iWork(アイワーク)」の新バージョンはアップル・ペンシルに対応する。
アップルのバイスプレジデント、グレッグ・ジョズウィアック氏は27日、シカゴの学校で開かれたイベントで、新アイパッドは「ほとんど全てのクロームブックよりも速い」と述べた。アップルが教育分野に焦点を絞った製品発表イベントを行うのは2012年以来。
これに先立ち、グーグルと台湾の華碩電脳(エイスース)は26日、クロームブックと同じ基本ソフト(OS)「クローム」を搭載した329ドルのタブレットを発表していた。
フューチャーソース・コンサルティングの17年7-9月(第3四半期)のデータによれば、米国の幼稚園から高校までの園児・学生へのモバイル機器販売でアップルのシェアは17%。グーグルOS搭載機器のシェアは60%で、ウインドウズ搭載パソコン(PC)は22%。
原題: Apple Pursues Google in Education With $299 IPad, Software (1)(抜粋)
(2018/3/28 07:00)