[ 政治・経済 ]
(2018/3/28 14:30)
トランプ米政権は、米韓自由貿易協定(FTA)再交渉で韓国側と合意に達した。米自動車メーカーの韓国市場へのアクセス拡大につながり、トランプ政権が進める一連の通商協定見直しの最初の成果となる。米政権の複数の高官が27日夜に明らかにした。
複数の高官が匿名を条件に記者団に語ったところでは、韓国の安全基準を満たさずに輸出できるメーカー1社当たりの米国車の台数上限を従来の倍の5万台に増やすことで両国は一致した。だが、米国車の現在の販売台数は新たな上限をはるかに下回っているため、これが米自動車メーカーの利益に直ちにつながるかはっきりしない。
新たな合意の下で、米国は2021年としていた韓国製ピックアップトラックへの関税(25%)の撤廃期限を41年まで先送りする。米国が輸入制限のために課す25%の鉄鋼関税の適用対象から韓国は除外されるが、対米鉄鋼輸出は年間約270万トンに制限される。
一方、米高官らによれば、米財務省は韓国の通貨当局による為替介入などの際にウォンの安値誘導を回避し、透明性を高めるとする約束を取り付けるため、FTAに付随する合意締結に向けて韓国側と協議を続ける。(ブルームバーグ)
(2018/3/28 14:30)