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[ エレクトロニクス ]
(2018/4/6 05:00)
シャープは5日、電子マネーや交通系ICカードなどに使われているNFC(近距離無線通信)機能を搭載し、画面上で決済や認証ができる液晶ディスプレーを開発したと発表した。画面のどこでも通信でき、複数検出も可能。専用読み取り機が不要で、省スペース化につながる。読み取り場所を固定したタイプの製品は2019年度に、画面全体で読み取り可能な製品は20年度に量産を始める計画だ。
生産拠点や生産量など、具体的な生産計画は今後詰める。現金自動預払機(ATM)や券売機をはじめ、小売店や医療現場、自動車、アミューズメントなど向けに広く提案する。
タッチパネル技術を応用し電極回路を微細化することで、透過率80%以上の透明なNFCアンテナを開発した。スマートフォン程度から最大42型の画面サイズまで対応し、さらなる大画面化も進めている。
通信速度は1秒以下で、同時に数十枚のICカードの読み取りも可能。電子ペーパーなど液晶以外のディスプレーにも搭載でき、将来はNFC以外のアンテナ規格への対応も視野に入れる。
同日会見したディスプレイデバイスカンパニーの伊藤康尚開発本部長は「ディスプレーは人と機械をつなぐ重要なインターフェースだ。新たな付加価値で事業を大きく広げたい」と意気込んだ。
(2018/4/6 05:00)
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